カンボジアで学んだ、壁を作らない生き方!!!

 

どうもこんにちは!

寒い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか!?

今日はそんな寒さも吹き飛ぶ、熱い(いやそうでもないかも)話を繰り広げたいと思います!

2015年の9月にカンボジアのアンコールワットのある町、シェムリアップを訪れた時の話をしたいと思います!

 

ジョーとの出会い

タイのバンコクからスタートした人生初めてのバックパック一人旅。

 

バンコクでは不安もありながら良き旅仲間にも恵まれたなぁとホッとため息をついている暇もなくカンボジアへ移動。

約1日かけて、アンコールワットの位置するシェムリアップという都市に到着!

 

時刻は午後8時。辺りは真っ暗です。

 

バスを降りた瞬間トゥクトゥクドライバーが我々に群がります。

「うわー。来たよ噂のトゥクトゥク。」

 

まあ詐欺られるだろうと思い、無視しながら歩いていても一人だけ諦めずに粘り強く歩いてくる男がいます。

 

仕方ない、話を聞いてみよう。
街まで送ってくれると言います。まあ夜遅いし道も分からない。

 

街まではこの男に世話になることにしよう。

 

トゥクトゥクで約30分。街に着きました。

 

おや、中々降ろしてくれません。

 

降ろして欲しいとその男に言うと

 

「ちょとまて」

 

片言の日本語で答えます。

 

しばらくすると、そこは怪しげなホテルの前でした。

 

はぁ、やられた…

 

そこのホテルを強引に勧められました。

 

その男はホテルと提携していたんですね。

 

まあそこまで高くないし、1日だけ泊まることに。

 

その男はまだ何か片言の日本語でいってきます。

 

「アンコールワット、いく、いこ」

 

あー、ツアーまで勧誘してくるのか。
流石に他のツアーの値段も見てみたかったし、多少ぼったくろうとしているだろうと思い、断ったのですが、帰ろうとしません。

 

「本当に無理だ、ごめん。」

 

何度言っても帰りません。
仕方ない、明日も1日この男に世話になるとしよう。

 

その男の名前はジョー。

 

アンコールワットへ

翌朝4時。

 

ジョーは部屋まで私たちを起こしにきてくれました。

 

トゥクトゥクでアンコールワットへ。

 

朝日に照らされたアンコールワットは本当に綺麗でした!!!

アンコール遺跡群内には人も住んでいて、子ども達がたくさん勧誘しています。

 

もちろんこの国の状況を考えれば仕方のないことです。

 

近くにいた欧米人はそんな子ども達の勧誘を「しっしっ」というように払いのけていました。

 

なんだか悲しくなりました。

 

その後、バカでかいアンコール遺跡群を回りましたが、あまり建物の良さが分からないさっさは1時間で飽きてしまいました。

ジョーはそこまで本当に丁寧に案内してくれて、僕たちが行く先行く先、先回りして待っていてくれていました。

 

1時間でツアーは終わってしまったのでジョーは戸惑っていました。

 

「ここからどこに連れて行けばいいんだ。」

 

近くのトンレサップ湖はどうだ、と言われましたが僕たちはなんだかもうお腹がいっぱいでした。

 

ジョーの故郷へ!

 

そこで無理も承知で僕たちは言いました。

 

「ジョーの故郷に連れて行ってくれないか。」

 

「そんなの無理だ。第一何もない。」

 

「僕たちはもう建物は飽きたんだ。」

 

ジョーは仕方なくトゥクトゥクを走らせ始めました。

 

トゥクトゥクに揺られ30分。

 

「お前ら腹へったか?」
普通の民家に案内され中に入ると大きな釜が2つ。そこには豚汁みたいなものとチキンが入っていました。

 

たらふく食べて総額120円。安い!!!

 

「お前ら何しに来たんだよ。お前らみたいな観光客初めてだよ。」

 

「なんかカンボジア人がどんな生活してるか知りたいんだ。」

 

そんな話をしている間にジョーとはなんだか仲良くなれた気がします。

 

その後、道端でカエルを捕まえている子ども達のところ、ジョーの親戚の家、ジョーの仲間のパーティーと色々連れ回してくれました。

中でもジョーの仲間との飲み会はとびっきり楽しかった!

闘鶏に参加したり、豚の丸焼きを作ったり、皆でビールを飲んだり。

大学でちょっぴり習ったフランス語が年寄りのおじいちゃんに通じちゃったり。

 

カンボジアは昔フランスの植民地だったんですね。

 

その帰り道、ジョーは自分の家に連れて行ってくれた。

 

何にもない草原にポツンと佇む高床式の住居。

 

中に入ると4畳ほどしかなく、ベットも冷蔵庫も何もありません。

 

「ここにお母さんと二人で暮らしているんだ。妹は小さな頃に死んでしまったんだ。」

 

ジョーはいつも下ネタばかり言っていてふざけていたけど、色々なものを背負って一生懸命に行きていました。

 

思えば仕事に対してはものすごく真面目でした。

 

朝早く時間ぴったしに僕たちを向かいにきてはいつも生活に僕たちを送り届け、日本語も英語もマスターしている。
次の日もジョーは僕たちを朝早く向かいにきて故郷に連れて行ってくれました。

 

朝8時からビール!!!

 

これが美味しいんだ。
その夜は友達の結婚式に同行させてもらい、その後彼の仲間と飲み屋へ。

 

飲んでははしゃぎ、飲んでははしゃいだ。

 

まだ出会って3日だけど僕らはもう親友だ。

ありがとう、ジョー!

 

どんなに楽しい時も別れはやってきます。
最後にジョーにありがとうと言いたかったけどその日もジョーは朝早くからトゥクトゥクを走らせに行ったようだった。

 

彼には守らなければならない生活があるのだ。

 

宿の支配人に感謝の気持ちを綴った手紙を渡して、僕は次の街に旅立った。

 

「最初は疑ったりしてごめん。君と出会えて本当に良かった、楽しかった。

 

ありがとう、ジョー!」

 

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