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『世界中に感動を』

佐々翔太郎

Live the Dream(ミャンマーNo.1若者向けメディア) 創設者 & Managing Director / 中央大学法学部5年

中高時代は野球に熱中するも思うような活躍はできず終いに。その悔しさを胸に東大受験に二度挑むもまたも失敗。大学入学後は失意のどん底にいたものの短期留学先のフィリピンで『自分のちっぽけさ』と『本当のかっこよさ』に気付かされる。その後は世界20カ国を渡り歩いたりマイクロファイナンスについての研究に専心。

大学4年次にはNPO法人”e-Education”の現地責任者としてミャンマーに映像教育を広める傍ら、ミャンマー初の若者向けキャリアメディア”Live the Dream”を現地の若者と共に起業。現在は34万人を超えるユーザーを抱えるミャンマーNo.1若者向けメディアにまで成長。(Huffpost掲載) 座右の銘は「失敗しても当たり前。成功したら男前。」

バックパッカー/トビタテ留学Japan/芝高校/中央大学/セブ留学

 

 

激動の幼少期

父親は大手生命保険会社に務めるエリートサラリーマン。お金には一切困らず、教育熱心な母の下で英才教育を施されて来ました。
佐々の英才教育
小学校4年生の時父親の転勤で栃木県に引っ越すも、小学校でただ一人中学受験に挑み見事都内の名門芝中学に合格。周りの友達からは天才君などと呼ばれたりもしました。
しかし、中学に入り状況は一変します。両親が突如離婚。何とか私立中学に通い続けることはできましたが、母と二人の家庭には金銭的余裕は無く、おぼっちゃまだらけの周りから引け目を感じることは多くありました。学校からの帰り道では、皆買い食いで1個160円のファミチキを食べますが私は母が作ったおにぎりで我慢。野球部だったのですが、周りが頻繁にグローブを買い換える中で私は6年間同じものを使い続けました。
そんなお金がない中でも一生懸命、私を私立中学・高校へと通わせてくれた母に恩返しがしたいと、野球には真剣に取り組みました。
佐々の野球少年時代
しかし、最後の大会も結局レギュラーとして試合に出ることは叶わず。一生懸命応援してくれていた母を喜ばせてあげることのできない自分が本当に情けありませんでした。
周りとの金銭的な劣等感に加え、野球でも敗北。そんな負い目を晴らすかのように口だけは立派に育っていたと思います。そんな私のことを周りは「口だけ野郎」とからかうようになっていました。
 
そんな周りを見返すのはもう勉強しかありませんでした。かつて天才君と呼ばれた頭脳で周りを見返してやろう。家庭の金銭的な事情を考えると国公立に限られ、周りを見返せる大学…。東京大学しかありませんでした。しかし、野球ばかりやっていた高校時代。模試での偏差値は40を下回っていました。そんな状態から「口だけ野郎」がまた東大を目指すとか言うもんだから、それはもうからかいの的。周りの皆は「そんなの絶対無理だ!笑」とからかい続けました。もう私は躍起になり、東大一本で勝負を挑み見事に失敗。現役・浪人時代を含め落ちに落ち、第8志望くらいの中央大学に進学することになりました。流石に大学生にもなり周りはからかわなくなりましたが、私の中での劣等感は更に募っていきました。
(こちらも参照→苦しみ抜いた大学受験、浪人生活)

失意の大学入学

そして、中央大学入学後は失意のどん底にいました。入学式なんて本当に行きたくありませんでした。今同じ大学の人には申し訳ないですが、なんで私はこんなとこにいるんだと何度思ったことか。そして高校や予備校の周りの人間には馬鹿にされているんだろうな、と思う毎日。そんなことを考えながら大学にもサークルにも馴染めず、だらだらとバイトだけをして一年ほど過ごしました。
「こんな生活、抜け出さなければならない。」
そう思い私は大学の奨学金をもらい留学プログラムに応募。無事合格しフィリピンのセブ島に留学しました。今となっては沢山足を運んでいますが、私自身発展途上国に行くのはその時が初めて。そこには、大学に行けているのに大学名を気にしてうじうじしている私とは対照的に、食べ物も十分に食べられず住むとこもまともに確保できていないにも関わらず毎日満面の笑みで楽しそうに暮らしている子ども達がいました。
佐々のフィリピン生活
「なんて自分はちっぽけなんだろう。」
本当に自分が情けなくなりました。もっと前を向いて、人生明るく楽しく生きていこう。それからの大学生活は一変しました。フィリピンに行く前はバイト先であまりにも笑顔が少なくて鉄仮面と呼ばれていたんですが、フィリピンから帰って来てからはそんなあだ名は消えていきました。そんな人生において一番大切なことを教えてくれたフィリピンの子ども達に今度は私は何ができるだろうと考え始めたのがきっかけで国際協力というものに興味を持ち始めました。
そして、その後は世界各国(約20カ国)を渡り歩き多くの人々と語り合い、学問では貧困問題解決手段としてのマイクロファイナンスについて興味を持ち、その研究に専心しました。

(こちらも参照→カンボジアで学んだ、壁を作らない生き方!!!)

(こちらも参照→恋愛結婚か強制結婚か、大事なのは何なんだ!? 〜インドでの経験から〜)

 

佐々のカンボジア生活
そして更にどっぷりと国際協力の世界に足を踏み入れるべく、NPO法人e-Educationの現地責任者としてミャンマー渡航を決断。文科省主催の奨学金プログラムトビタテ留学Japan6期生としても採択されました。

ミャンマーで一念発起・起業

 

NPO法人e-Educationとは「世界の果てまで最高の授業を届けよう」という理念の下、東南アジアを中心とした途上国の地方に映像授業を普及させていくことなどを通して教育格差の是正に取り組んでいる団体です。そのe-Educationのミャンマープロジェクトリーダーとして、ミャンマー地方のチン州という所の公立学校に映像教育を広め、高校卒業試験の合格率(チン州は10%ほど)を向上させようというものでした。
(こちらも参照→ミャンマーでの苦悩〜大事なのは理論じゃなく仲間だった!?〜)
ミャンマーのe-Education
しかし、そのプロジェクトを率いて学校を訪問して回っている際、意外にもそこにはやる気がなく見える学生が沢山いました。学生の生活を観察していると勉強時間も圧倒的に足りていないし、机の上に座っていても集中していない学生もたくさんいました。
「いくら学習環境を整えても、やる気がなければ試験に受からないのも当然だ」
そう感じました。映像授業で本当に支援できているのは、全体の中の少数のやる気のある学生で、残りの多くのやる気のない学生にはアプローチできていませんでした。
『やる気のない学生』だって応援したい!
そんな思いが自分の中で沸々と湧いてきました。そんな想いが自分の中で沸々と湧いてくるのには理由がありました。厳しい環境下で未来に対して希望を見出せずダラダラと過ごす毎日。そんな彼らの様子は以前の私に似て重なりました。少年時代に、今まで一緒に暮らしていたはずの父親が突如消え、家族同士が法廷で戦い続けることになってしまった複雑な家庭環境。そんな中で未来に希望など持てず下を向いてばかりいたのをうっすらと覚えています。失った大人への信頼、未来への希望。私は実は、一時期学校にも行きたくない、部活にも行きたくない、誰とも、スーパーのおばちゃんとも会話したくない、そんな日々がありました。
そんな状態からなぜ私が今度はミャンマーで他人の夢を応援する立場にまで成長することができたのか。それは、周りで僕を支えてくれた家族や友達、没頭できる野球、そして何より、私と似た境遇で育った本田選手や長友選手のドキュメンタリービデオでした。
「俺と同じような環境で育った本田や長友でもこんなかっこよく生きているんだ。こんな多くの人に希望を届けることができているんだ。じゃあ、俺にもできるんじゃないか!?」
同じ境遇にいた先輩が「君にもできる!」と励ましてくれていたのです。次の日には、そんな彼らを夢見て頑張ることができました。ミャンマーでもその構造は変わりません。しかしミャンマーでは軍政時代の情報統制の影響もあり、ロールモデルの素晴らしいストーリーは若者の元へと十分に行き届いていませんでした。
「さあ、次は俺がそんな人々のストーリーを沢山届けてミャンマーの若者を励ます番だ!!」
そうして、”Live the Dream”は始まりました。

熱き仲間たち MinとYing

Live the Dreamの実績とその後

クラウドファンディングで166万円を調達。
Facebookページのいいね数は34万(2019年3月時点)に到達。webサイトでもミャンマー中のキャリア・進学情報を収集・整理して若者へと届ける。俳優・起業家・ITエンジニア・歌手など40人近くのロールモデルのインタビュー動画、300本近くのキャリア関連記事を制作し、頻繁に5000シェア程度の人気コンテンツを配信。キャリア・進学メディア以外にも動画プロダクションチームとして、トヨタやマイナビ、学研など日系上場企業の動画制作も請負う。2018年3月には200人規模のITキャリアセミナーを開催し、MRTV4など現地の大手TVなどで取り上げられる。
現在はTrust Venture Partners Co., Ltd.より資金調達を完了し子会社化を完了。後任に引き継ぐ。

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