どうもこんにちは。先日『海賊と呼ばれた男』を観ました。いやー、本当に燃える男の中の男の話。人知れず日本を、仲間を、そして愛する人を背負って闘った男の話がそこにはあった。途上国と日本の関係や起業家として大切なことも教えてもらえる映画なのでミャンマーで起業している身としては色々想うことのある一作でした。
今日はその感想を綴りたいと思います。
あらすじ
1945年の終戦後、ほとんどの日本人が未来に希望を見出せず途方に暮れている中、国岡商会の店主、国岡鐡造はひとり真っすぐに前を見つめていました。 彼は、戦時中に行っていた中国や満州での海外事業、その全てを失うも前進します。また、1000人の従業員を誰一人解雇することなく復興のために奮闘。「仕事ならなんでもする」という信念を持ち店を維持させます。 そして、旧日本海軍のタンクの底に残った油を処理する仕事を請けおうことで石油事業に乗り出した国岡商店。 GHQや官僚など国内・国外からの圧力がありながら、海で漁船を待ち伏せし安価で石油を売るなど、機知に富んだアイデアと行動力で乗り越えていきます。 やがて努力が実り成長を遂げ、国岡商会は日本を代表する大企業までに成長。 戦後のボロボロの時代から高度経済成長までの激動の時代に厳然とした態度で石油事業に従事します。日本人としての誇りを見せた、出光佐三をモデルとした国岡鐡造の生涯を描いた物語です。(引用 : ciatr)
さっさが学んだこと1
人を愛するということ。
起業家にとって、一番大切なのはプログラミングでもファイナンスでもマーケでもなく仲間を愛し、愛されることなんだろうなと思いました。鐡造は戦後全く仕事がない状況でも1000人の従業員を誰一人として解雇せず自ら仕事を作り出すことで彼らの生活を支えた。旧海軍の石油タンク底に潜って石油を掘り出してくれていた従業員のところまで社長の鐡造が足を運び泥だらけになりながら従業員の努力を讃えた。仲間の死を重く受け止め自分は戦場に出向けなくても仲間と心の絆で繋がり、共に闘った。従業員を自分の家に住まわせ、同じ釜の飯を食べる。従業員と家族のように接し、働く。
今の自分にはできているだろうか。心底から仲間を愛し、同じ気持ちで毎日闘っているだろうか。そして愛される男になれているだろうか。もっと仲間と仲良くなろう。まずは盃を交わして対話をしよう。まずは仲良くなってから信頼関係が生まれる。そしていい仕事ができ、世界をあっと驚かせるプロダクトが作れる。
ただ、鐡造には唯一届かなかったであろう愛がある。元妻・ゆきへの愛だ。仕事一筋で中々ゆきには時間を創ってやれなかった鐡造はゆきの突然の失踪に合ってしまう。ゆきは愛想をつかしてしまったことが原因だと鐡造は思っていたがゆきの死後にそれはゆきが子宝に恵まれなかったことで身を引いたためだと知る。それでも鐡造は陰ながらに国岡商店を応援してくれていたゆきの姿を想い涙を浮かべるのであった。
そんな鐡造の姿からも日々支えてくれている周りの人々への感謝を忘れずに生きていこうと考えさせられる。
さっさが学んだこと2
決断はクレイジーに男らしく、絶対的「善」のために。
鐡造は自らの会社の利益にもならないような石油タンク底の仕事を、これが日本が石油を輸入再開できるようになるための唯一の手段だと考えひたすらにやり抜いた。その結果国岡商店はGHQから評価され、その後の発展に繋がる。戦前に国岡商店が立ち上がった時もそう。同業者の縄張り争いで劣勢に立たされても海の上なら縄張りなどないと船で海上に油を売りに行く。石油メジャーの嫌がらせに合い、石油を輸入できなくなった時もまた同じ。誰もイギリスからの攻撃を恐れ輸入など考えなかったイランからの石油を命ながらに輸入することを決める。これらは全て誰が見ても絶対的に正しい「善」のために、公益のためにした勇気のいる行動でそれが結果的に自分たちの成功にも結びついている。改めて利他精神に基づく経営を思い出させてくれる。
自分はどうだ。経営のためのお金が必要だからと言ってお金儲けだけに走っていないか。本当に世のため人のために働けているか。そう再確認させられました。
連想する2つのこと
1つ目は日本人としての誇り。そして2つ目は僕がやりたいこと。
日本人としての誇り
いつもこういう映画やドラマを見ていて思うが、敗戦というとてつもない失敗・挫折を乗り越えてきた祖先の強さ。どんなに街が焼け野原になっても、愛する人が死んでしまっても、負けずに這い上がるその精神。そこに脈々と受け継がれる侍の心。自分はミャンマーという環境は劣悪だと思うこと自体に甘えているんではないだろうか。それを言い訳にしていないか?戦後は今のミャンマー以上に劣悪な環境であったはず。生きて外国で仕事をできていること自体に感謝してまた沈み行く日本を復活させよう。
僕がやりたいこと = 日本と途上国にwin-winの関係を創り出すこと
鐡造は石油の輸入をアメリカから制限されることでイランからの輸入を決めるがそれが結果・将来的にイランの経済的な独立に寄与することになる。その当時イギリスから搾取されていたイランの油は、国岡商店への輸出をきっかけに世界に輸出され油田の恩恵はようやくイラン国民に繋がる。そしてその国岡商店の行動はイランの親日感情にも繋がっている。
過去にも現在にもお金持ちやら既得権益を持った人たちやらの悪い考えのせいで困っている人が世界各国には沢山いる。昔のイランだけでなく現在のミャンマーもそうだ。そんな人たちの希望となるような事業を、そんな人たちが暮らす国で起こして貢献したい。もちろんビジネスなので直接助けたりとかそういう形ではないかもしれないが、本当に顧客に価値あるものを提供していたら結果的にそのような人の希望になるような事業になるはずだ。そしてそんな事業のおかげで将来途上国の中で日本の侍が讃えられ、衰退する日本を今度は助けよう、そんな流れが生まれるかもしれない。それが沈みゆく日本を指し示す希望の光にでもなればそんな幸せなことはない。
自分が生まれ育った日本という国と本当の自分を見つけられた途上国を繋げて沢山の笑顔を生み出したい。そんなでっかい野望を日々抱きまくってるさっさであります!!!
よっしゃ明日からまた頑張ります!!!
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